頭痛 | 神経内科の病気 | 病気の解説 | 札幌の中村記念病院

病気の解説

神経内科の病気

頭痛

頭痛は身近な症状です。頭痛には沢山の種類があり、放っておいても大丈夫なものや、すぐに専門的な治療が必要なものがあります。ここでは、沢山の種類の頭痛のうち、比較的頻度の高いものを簡単に説明します。

緊張型頭痛

締めつけられるような、圧迫されるような非拍動性の頭痛。通常両側性、持続時間が長く、同じ姿勢で長時間の作業やPCモニターの連用、ストレスや不安などが誘因となる。肩こりを伴うことが多い。

片頭痛

発作性、反復性の頭痛で、通常一側性、拍動性で嘔気嘔吐を伴う。体動で悪化する。前兆(閃輝暗点、片麻痺など)を伴うことがある。予兆として頸や肩の凝りがみられる。しばしば家族性で女性に多い。4時間から3日続く。過労、ストレス、ストレスからの解放、睡眠不足、睡眠過多、低血糖、ピル、低気圧などが誘因となる。女性ホルモンとのかかわりが深く、月経周期により重症化しやすい。更年期付近で悪化することがある。片頭痛薬であるトリプタン製剤や、発作頻度・程度を減少させる予防薬を使用する。

群発頭痛

一側眼窩周囲の激しい非拍動性頭痛。発作中、同側の流涙、結膜充血、鼻閉、鼻汁、眼瞼下垂、眼瞼浮腫などを伴う。一回の発作は15分から3時間で回数は1日おきから8回/日までである。2-12週間の群発期が半年から数年に1回におこる。男性に多いが、最近は女性も増えている。100%酸素吸入やトリプタン製剤が有効。予防として副腎皮質ホルモン剤やカルシウム拮抗剤、抗てんかん薬などを用いる。

薬物乱用頭痛

頓用薬の飲みすぎで起こる。鎮痛剤は15日/月以上、トリプタン製剤は10日/月以上を内服し続けると、薬が効かなくなったり、薬が切れる頃に痛みが増したり、少しの痛みでも強く感じたりするため、痛みが持続する。治療は原因薬剤の中止である。予防薬を使用し、乱用に至った要因を明らかにしながら治療を行う。

三叉神経痛

三叉神経の領域の電激痛、穿刺痛。間欠的に起こる。冷たい風、洗顔、ひげそり、歯磨き、会話、食事などで誘発される。脳血管による三叉神経の圧迫、帯状疱疹後、多発性硬化症などで起こる。抗神経痛薬、ガンマナイフ、外科的手術などを行う。

緊急に治療が必要なもの
くも膜下出血

突然始まる、今まで経験したことのない激しい頭痛。嘔気、嘔吐を伴う。項部硬直が見られる。すぐ受診が必要。脳動脈瘤の破裂が原因。手術が必要。

急性髄膜炎および脳炎

通常発熱があり、急速に悪化する頭痛と嘔気、嘔吐。項部硬直は肩の張りとして感じる。脳炎では意識障害を伴うことが多い。

脳腫瘍

次第に増悪する、非拍動性、両側性の頭痛。脳圧が高くなる早朝覚醒時に最も痛む。

側頭動脈炎

中年以降に起こる一側側頭部の激しい非拍動性頭痛で、側頭動脈の肥厚と圧痛を認める。半数にリューマチ性多発筋痛症を合併。失明の危険有り。