脳血管内治療センター

脳血管内治療センターでは、脳動脈瘤コイル塞栓術、頸動脈狭窄症に対する頸動脈ステント留置術、脳動静脈奇形・硬膜動静脈瘻塞栓術、急性脳主幹動脈閉塞に対する血栓回収療法など、専門性の高い治療を行っております。

中村記念病院ではこれまでに約2000件の血管内手術を行っており、2017年は、年間123件の血管内手術を実施致しました。

脳神経外科の専門医である脳血管内治療医が、くも膜下出血や脳梗塞などの緊急疾患にも24時間対応しており、札幌市および近隣地域の救急医療に貢献しています。

多くの患者様を治療させていただいていますが、我々が目標としているのは、血管内手術の件数を多く行うことではありません。お一人お一人の患者様にとって、最も身体に負担が少なく確実な貢献ができるよう、質の高い治療を追求しています。

中村記念病院では、外科手術との比較検討を十分に行った上で血管内手術を選択しているため、治療成績や長期予後も、極めて良好な結果が得られております。
当院には脳動脈瘤の開頭術を専門とする医師や、頸動脈狭窄症に対する外科手術を専門とする医師が多数在籍しており、常に患者様お一人ごとに入念な議論を行い、血管内手術と外科手術、どちらがより適しているかを検討し、最善と判断した治療法を患者様に提示しています。

当然、患者様のご希望が最優先であり、切らない手術である血管内手術を最初から望んで来院される患者様には、そのご期待に十分応えられる治療を実施させていただいています。北海道各地の病院やクリニックの先生方からも数多くのご紹介をいただき、精査、治療を行っております。

一方でMRI検査によって偶然に未破裂脳動脈瘤を発見された方が、全て手術をすべき患者様とは限りません。比較的小さなものでは破裂の危険性が低いことも明らかとなっており、詳しくお話しをさせていただいた上で、あえて手術をお勧めすることはせず、責任を持って、定期的な経過観察をさせていただくこともあります。
無症候性の頸動脈狭窄や頭蓋内動脈狭窄も、まずは最善の内科的治療を十分に行うべきであり、明確な基準をもとに、本当に必要性のある患者様にのみ血管内手術をお勧めしています。

脳血管内治療については下記ページもご覧ください。

お申し込み・お問い合わせ

脳動脈瘤などを発見された場合は、どんなことでも遠慮なさらずご相談ください。
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脳血管内治療センター長
脳神経外科部長
荻野達也(おぎのたつや)