慢性頭痛

診療時間

新患:水曜日9:30~12:00 /
再来:木曜日13:00~17:00

慢性頭痛の予約診療を行っています。慢性頭痛外来は片頭痛、群発頭痛、緊張型頭痛など、慢性頭痛でお困りの方の診療を行うものです。

初めて受診する患者さんは、電話で予約してください。当院に受診したことのある患者さんは、診察券を用意して、外来看護師までお電話ください。予約なしで診察を希望しても、状況によっては診察できない場合がありますのでご了承ください。

※一般の頭痛の診療は、脳神経外科および脳神経内科の外来で常時受付しています(予約不要)。

お願い:急な頭痛は通常の外来を受診してください。

悩み事を「頭痛の種」などとも言います。頭痛はよくある症状です。いままでに全く頭痛を感じたことがない人はおそらくいらっしゃらないでしょう。

頭痛には沢山の種類があり、放っておいても大丈夫なものや、すぐに専門的な治療が必要なものがあります。ここでは、沢山の種類の頭痛のうち、比較的頻度の高いものを簡単に説明します。(緊急に治療が必要なものには*がついています。)

新患受付時間 水曜日 8:40~12:00
再来:受付時間木曜日 13:00~17:00

緊張型頭痛

締めつけられるような、圧迫されるような非拍動性の頭痛。通常両側性、持続時間が長く、ストレスや不安が関与している。肩こりを伴うことが多い。
緊急的治療は必要ないが痛みのために抑うつ的になったり、うつ状態の症状である場合がある。

片頭痛

発作性、反復性の頭痛で通常一側性、拍動性で嘔気嘔吐を伴う。前兆(閃 輝暗点、片麻痺など)が頭痛に前駆することがある。しばしば家族性で女性に多い。35歳までに発症する。4時間から3日間続く。通常1晩寝ると回復する。

喫煙、アルコール、過労、低血糖、チョコレート、チーズ、ピルなどが誘因となる。

本年発売されトリプタン製剤は頭痛が起こってからも有効である。また、発作頻度あるいは頭痛の程度を減少させる予防薬もある。ご相談ください。

群発頭痛

一側眼窩周囲の激しい非拍動性頭痛。発作中、同側の流涙、結膜充血、鼻閉、鼻汁、眼瞼下垂、眼瞼浮腫などを伴う。一回の発作は15分から3時間、1日おきから1日8回まで2から12週間にわたり群発する。半年から数年に1回の発作がある。男性に多い。100%酸素吸入、トリプタン製剤の皮下注射が有効。ご相談ください。

くも膜下出血**

突然始まる、今まで経験したことのない激しい頭痛。嘔気、嘔吐を伴う。項部硬直が見られる。すぐ救急車を呼ぶ。脳動脈瘤の破裂。

脳出血**

運動麻痺、感覚麻痺、しびれなどが前景に立ち、くも膜下出血ほど頭痛は激しくない。頭痛を伴わないこともある。

急性髄膜炎および脳炎*

通常発熱があり、急速に悪化する頭痛と嘔気、嘔吐。項部硬直を伴わないことも少なくない。脳炎では意識障害、精神障害痙攣発作を伴なうことが多い髄膜刺激や頭蓋内圧亢進による頭痛。

脳腫瘍*

初めは変動するが、次第に増悪する、非拍動性、両側性の頭痛。脳圧が高くなる早朝覚醒時に最も痛む。

側頭動脈炎**

中年以降に起こる一側側頭部の激しい非拍動性頭痛で、側頭動脈の肥厚、多核巨細胞の出現と圧痛を認める。半数にリューマチ性多発筋痛症を合併。失明の危険有り。

高血圧性脳症*

急激な血圧上昇による脳血管攣縮と脳浮腫で、激しい頭痛、運動麻痺、視力障害、意識障害、痙攣発作を来す。直ちに血圧を下げる必要がある。

慢性硬膜下血腫

頭部外傷後、数週経ってから始まる、変動しながら増悪する頭痛。意識障害や片麻痺を来す。

一酸化炭素中毒**

頭痛と意識障害を来す。軽度でも後に間欠型一酸化炭素中毒になることがある。特に意識障害の長い(一酸化炭素の暴露が長い)人、中年以降の人は間欠型になりやすい。間欠型になると記憶障害や性格変化を来たす。高圧酸素療法が有効。

三叉神経痛

三叉神経の領域に痛みを生じるもの。電気が走るような痛み。間欠的に起こる。冷たい風、洗顔、ひげそり、歯磨き、会話、食事などで誘発される。三叉神経の圧迫、帯状疱疹後、多発性硬化症などで起こる。抗神経痛薬、ガンマナイフ治療などを行う。