頚動脈疾患外来

2016年1月から頚動脈疾患外来を
開設いたしました。
(担当:脳神経外科部長、脳卒中センター長 上山憲司)。

頚部頚動脈狭窄症

対象とする主な疾患は頚部頚動脈狭窄症です。首を触るとドクドクと拍動を感じる血管、それが頚動脈です。太さはマチマチですが、自分の手の小指くらいはあります。人間は全身、血管で張りめぐらされています。加齢とともに、動脈硬化が進んできます。また高血圧や糖尿病の既往があったり、コレステロールが高いと言われている方、喫煙や過度の飲酒をする方も動脈硬化が進みやすくなります。動脈硬化が進んで血管の中が狭くなってきて限界がくると症状を出します。

例えば・・・

  • 心臓の血管:狭心症、心筋梗塞
  • 足の血管:閉塞性動脈硬化症(ASO)
  • 頭の中の血管:脳梗塞・脳内出血

といったようにです。

頚動脈

頚動脈も例外ではありません。頸動脈の動脈硬化が進み、どんどん血管の中が狭くなって限界がくると、そこが原因となり脳梗塞を起こしてしまう場合があります。高齢化社会を反映し、頚動脈狭窄症の患者さんが増加することが予想されます。他の病院や人間ドックなどで頚動脈が細いと指摘された方、ぜひ当院頚動脈疾患外来を受診してください。また他院他科で同疾患を発見された医師の皆さんで当院への紹介をご希望の場合、当外来のご紹介をお待ちしております。

現在、頚部頚動脈狭窄症の治療は、

  • 内服薬のみで経過をみる内科的治療
  • 手術により頸動脈を直接切開し、中のアテロームを摘出する頚動脈内膜剥離術
  • 血管の中からカテーテルにより頚動脈狭窄部に頚動脈ステントを置くことで血管を拡張させる頚動脈ステント留置術

があります。どの方法が患者さんにとって最良の方法かを多方面から検討して治療方法を提示させていただきます。

  • 可能であれば、診療情報提供書や検査資料をご持参してください。
  • 専門外来ではありますが、通常の外来患者さんと同じ枠で診察して検査を行います。少々待ち時間が生じると思いますが、結果はその日のうちにご説明いたしますのでお気軽にご相談ください。
受付時間水曜日13:00-16:30