三叉神経痛-微小血管減圧術 | 脳神経外科の病気 | 病気の解説 | 札幌の中村記念病院

病気の解説

脳神経外科の病気

三叉神経痛-微小血管減圧術

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片側の顔がものすごく痛くなる病気です。(三叉神経=顔の感覚を脳に伝える神経)
電撃痛と言われる痛み(顔にカミナリが走るような痛み)が、洗顔、歯みがき、食事などで誘発され、1日に何度も繰り返されます。

三叉神経痛の原因は?

脳の血管が、三叉神経という神経を圧迫することによって起こります。また、脳腫瘍などの病気が原因で生じることもあります。
従って専門的な検査を受ける必要があります。

三叉神経痛の診断は?

痛みの症状や詳しい経過を聞いて、MRI検査を行い、三叉神経の周りの状況を確認します。
当院では外来で、『誰もがわかる最新の画像』を作ることができます。外来で20分程度の検査です。(狭い場所が苦手な方は、個別に対応しますので安心して下さい。)

三叉神経痛の治療は?

三叉神経痛が疑われた場合には、まず内服薬による治療を開始します。薬による効果が得られているうちは、このまま経過をみます。内服治療によって痛みが改善されない方や薬の副作用(皮膚のかゆみ、湿疹、眠気、ふらつき、肝機能障害、血液の異常など)が出現して、内服治療を続けられない方には、手術を勧めています。手術は、実際に三叉神経と血管を確認して、圧迫している血管を移動させる治療です。高い効果(約85%)が得られます。三叉神経に放射線を当てるガンマナイフ治療もありますが、長期的効果は手術に比べると低く、当院では手術ができない方(高齢者や全身状態が悪い方など)に勧めています。

手術の方法は?

全身麻酔(完全に眠っている状態)で行います。耳の後ろの皮膚(髪の毛の生えている場所)を約5cm切り、骨に500円玉程度の穴を開けます。手術用の顕微鏡(物が大きく見える機械)を用いて操作を行い、脳のすき間から周囲の血管と神経の関係を確認した後、三叉神経を圧迫している血管を丁寧にはずし、血管を移動させます。移動させた血管が元に戻らないように、近くにある骨や膜に固定します。はじめに切り取った骨を元に戻して、皮膚を閉じます。手術時間は約3時間です。

手術後の経過は?

手術による三叉神経痛の消失率は約85%です。(100人手術した場合、約85人の方に効果が得られます。)術直後から痛みが取れることがほとんどですが、治るまでに時間がかかることもあります。術後1週間してから傷の抜糸を行います。 入院期間は10日〜14日です。