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パーキンソン病

パーキンソン病は50才以上の人に多く、約千人に一人の割合でかかる病気ですが、年々患者さんは増加しています。この病気になると、手足のふるえ、体のこわばり、早い動きができない、などの症状が出ます。症状が強いと歩きにくくなり、体のバランスがくずれて転びやすくなります。

パーキンソン病の原因は明らかになっていませんが、主として中脳黒質の神経で作るドパミンが少なくなると発症します。手足に力は入りますが、パッパッとした早い運動はできません。上手にできた仕事やスポーツがうまくできなくなり、パーキンソン病と気づく人もいます。脳梗塞の人のように片足を引きずって歩くようになり、この病気が判ることもあります。

パーキンソン病では頭部MRI断層写真や脳波、血液検査など通常行われる検査に異常はありません。心臓の交感神経数の減少を調べるシンチ写真は、パーキンソン病の診断に有用ですが、当院の様な検査設備のある専門病院にかかる必要があります。パーキンソン病の診断に最も重要なのは、神経内科医による診察です。これは実際のふるえ方や動きにくさを見たり、手足の動きの固さを触ってみたりして、神経の悪いところを確かめていく診察法です。

治療は内服薬が中心になります。主なものとして、脳内のドパミン不足を補うために使われるL-ドーパ剤や、人工的にドパミン作用を持たせたドパミンアゴニストなどがあります。ドパミンアゴニストには内服薬の他にも皮膚吸収パッチや皮下注射が実用化されています。重要なのは、個人毎に違う症状に見合った薬を処方してもらうことです。薬は少なければ効果は現れませんし、多過ぎれば副作用が心配になります。現在では、年齢や症状、生活などに合わせて複数薬を調整しながら内服する方法が主流です。また、薬の効果はあるが長続きせず症状が一定しない方、薬を調整しても手足のふるえや不随意運動が強い方、副作用のため薬を必要量内服できない方、これらの場合には脳外科手術によりパーキンソン症状を軽減する治療法があります。これまでに薬での治療効果がほとんど無い方は、残念ながら脳手術でも効果はありません。パーキンソン病の脳手術は、脳深部にある神経組織に人工的操作を加えるものです。症状によって手術部位は異なりますが、細い電極を脳内へ入れて電気刺激を行う治療法です(脳深部電気刺激療法、DBSとも言う)。近い将来、遺伝子治療や神経細胞移植などが可能になると思われますが、現時点ではまだ実験段階です。

日常的な運動リハビリを続けることは非常に大切です。姿勢バランスや手足の動きに気をつけて歩行練習をしたり、柔軟体操が良いと思います。

パーキンソン病は神経内科の病気としては一般的で多いものです。症状の心配な方は神経内科の一般外来へ受診してください。かかりつけの神経内科主治医から外科治療が必要と判断された方は、パーキンソン病の専門外来に受診してください。その際、主治医からの情報提供書の持参をお願いします。尚、パーキンソン病の専門外来では通常のパーキンソン病診療も行っています。

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