小児頭部外傷

頭部外傷で受診された場合、外傷時の状況をお聞きした上で診察を行い、頭部レントゲン、CTの適応を検討します。必ずしも全例で画像検査を行うわけではありません。当院では24時間体制で患者さんの受け入れを行っています。

小児頭部外傷は成人と比べて以下の点に特に留意する必要があります。

  • 乳児は頭蓋内に出血があっても症状が分かりにくい場合があります。
  • 乳児は転倒などの事実が分かりにくく、大人が現場を確認できていない場合があります。
  • 小児は頭部外傷後にけいれんを起こしやすいといわれています。
  • 頭蓋内に出血があった場合、嘔吐することが多いのですが、小児は頭蓋内に出血がなくても嘔吐を繰り返すことがあります。

以下の場合は受診をお勧めします。

  • 嘔吐、頭痛がある場合
  • 意識が悪い場合
  • けいれんをおこした場合
  • 特に乳児は症状を訴えることが困難です。ミルクの飲みが悪い、機嫌が悪い、視線が合わない等、いつもと違う状態である場合

時間外の受診を希望される場合は、お話を伺いますので、遠慮なく病院に電話でお問い合わせください。