脳血管内治療 | 脳神経外科の病気 | 病気の解説 | 札幌の中村記念病院

病気の解説

脳神経外科の病気

脳血管内治療

脳血管内治療とは、主に大腿部の付け根の血管から、カテーテルという細い管を挿入して頭部や頸部の血管に関係する疾患を治療する方法の総称です。この方法の利点は、皮膚を切開する必要がないため、頭頸部に傷の痛みや、違和感が残らない事です。

新しい治療という印象を受けるかもしれませんが、例えば、くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤を電気離脱式コイルという器具で詰める治療が日本で保険適応されたのは1997年のことです。既に16年の歳月が過ぎ、十分な臨床経験が得られていますし、今では一般の患者さんにも広く知られる標準的な治療となりました。
更に、2008年、頸部頸動脈ステントが保険適応され、瞬く間に頸動脈狭窄症に対する治療の主役の一つになり、2010年には、脳梗塞の原因となった血栓を直接回収する機器が登場し、急性期脳卒中治療に大きな変化がもたらされました。
その他、脳動静脈奇形に対する液体塞栓物質Onyxが保険適応となるなど、新しい治療が次々と登場し、器具の改良も加えられています。この他にも、国内外で様々な治療機器が新たに開発され、認可を待っている状態です。

中村記念病院では、これまでに1600件以上の脳血管内治療を実施してきましたが、進歩する治療機器を迅速に導入し、かつ安全に使用し、患者さんにより良い治療を提供するためには、専門的な診療グループが必要と考え、脳神経外科の一分野として、脳血管内治療センターを立ち上げています。
中村記念病院の脳血管内治療医は、日本脳神経外科学会の指導医、専門医の資格を持ち更にこの他に、日本脳神経血管内治療学会の認定する、指導医、専門医の資格も取得し、患者さんの治療はもちろんの事、研修医の指導や、学会活動、臨床研究への参加も積極的に行っています。

中村記念病院脳血管内治療センター長
片岡丈人著
中村記念病院教育担当師長
高橋美香著
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